【新譜記念SALE】福田進一おすすめ 384KHz『好』音質アルバム

ボーダーレスな活動で国内外のファンを魅了し続けるギタリスト、福田進一の新録音「ポンセ:スペインのフォリアによる20の変奏曲とフーガ ~情熱と印象~」が2023年4月25日にリリース。

「M.M. ポンセ: スペインのフォリアによる20の変奏曲とフーガ」

FLAC[384.0KHz/24bit]

FLAC[192.0KHz/24bit]

FLAC[96.0KHz/24bit]

DSD[11.2MHz/1bit]

AAC[320kbps]

リリースを記念して、プライスオフキャンペーン「福田進一おすすめ 384KHz『好』音質アルバム」が4月7日より開催中。

プライスオフ期間:2023年4月7日(金)~5月24日(水)23時59分

今回は福田進一氏による対象アルバムの解説と共に、新譜を含めてお話をうかがう事が出来ました。魅力的な作品群をより深く楽しめると思いますので、ぜひご覧下さい。

対象アルバム紹介 福田進一氏インタビュー

対象アルバム紹介(福田進一)


ブラームス:交響曲第1番/秋山和慶(指揮) 日本センチュリー交響楽団

FLAC[384.0KHz/24bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1834 ⇒ ¥1284

 一昨年、2021年7月のびわ湖ホールでのライブ録音。本当にコンサートホールの特等席で聴いている感じの生き生きとした鮮度のある音が収録されています。過去に、日本センチュリー交響楽団とは何度か共演させて頂いていますが、この録音の見事なアンサンブル、その一糸乱れぬ一体感の中に各パートのソロが光る感じは実に感動的です。このような素晴らしいオーケストラに成長されたことを、同じ大阪生まれの私は誇りに思っています。指揮の秋山先生とも共演させて頂いていますが、先生の手にかかると、どんな複雑なスコアもスッキリと、整然とした、透明な響きになり、音楽の見晴らしが良くなると感じていました。その個性は、このブラームス&シューベルト録音に見事に生かされ、収録されています。

フェリア~福田進一・ギター・ディスカバリー・シリーズVII~菅沼聖隆(ギター)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1834 ⇒ ¥1284

 新しいギターの才能を発掘すべく開始したディスカバリー・シリーズですが、この菅沼聖隆君はまだ26歳。スペインのセビリア音楽院に留学し、セビリア国際ギターコンクールに優勝、帰国したばかりの俊英です。この日本デビューアルバムでは、南米のヒナステラや、得意とする民族音楽、そしてウォルトンの難曲5つのバガテルなど多彩なプログラムを披露しています。非常に幅広いダイナミズムと、キレの良いリズム感、そして実に美しい艶やかな音色を武器としている菅沼君ですが、その全てが384KHzのパイスペックでしっかりと捉えられた録音です。横浜近郊の二俣川にあるサンハートという100席ほどの小ホールでの収録。ギターの繊細な音色が心地良いアルバムです。

J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲/小林道夫(チェンバロ)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥5940 ⇒ ¥4752

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥4950 ⇒ ¥3465

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥4400 ⇒ ¥3080

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥3300 ⇒ ¥2310

 ギターと同じ撥弦楽器であるチェンバロ。その優雅な音色は、ギターとは違った意味での繊細さで、録音の難しい楽器のひとつであろうと思います。80歳代の半ばを過ぎても、まだまだ現役でご活躍の小林道夫先生ですが、私は30年近く前にレコーディングや演奏会で度々ご一緒しました。その時に、お互いの楽器の持つ繊細さの違い、言葉では表現しにくいのですが、その微妙なタッチの差などについて楽しくお話しさせて頂いた記憶があります。この録音を聴いて、あの時の記憶が沸々と蘇ってきました。毎年暮れに恒例となった、小林先生のゴルトベルク。これは2020年12月、東京・紀尾井ホールでの録音ですが、かなり広い容積のホールでも、ゲアール製作のマイクロフォン「エテルナ・ムジカ」はしっかりとチェンバロの音、それも空間を限りなく飛んで行く感じの高次倍音を捉え、再現してくれます。

ニーノ・ロータと久石譲 ピアノ作品集/白石光隆(ピアノ)

福田進一

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1834 ⇒ ¥1284

 これは先述の小さなホール、サンハートでの録音です。「耳にはいたって優しく、しかし聴き終えて胸に深いものを残す。そんな楽の音が刻み込まれたアルバムだ。(木幡 一誠)」とライナーにありますが、まさしくこの内省的な音楽の魅力を的確に捉えた録音だと思います。ニーノ・ロータの映画音楽作家とは別の知られざる側面が発見できるのと同時に、久石譲の有名曲も白石さんの密度の高い輝かしいタッチで、ひとつひとつの音が実に新鮮に、書き下ろしのように聴こえる貴重なアルバムです。

アート・オブ・ヴィオラ/店村眞積(ヴィオラ)練木繁夫(ピアノ)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥5940 ⇒ ¥4752

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥4950 ⇒ ¥3465

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥4400 ⇒ ¥3080

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥3300 ⇒ ¥2310

 もう25年近く昔の話になりますが、マイスターミュージックでの最初の録音が店村眞積さんとの共演による「グラン・ヴィオラ~イタリア・ヴィオラ作品集~」でした。それ以降、今日まで沢山の弦楽器奏者の皆さんと共演させていただきましたが、やはり店村さんほど楽器と弓にこだわり、音作りにこだわるアーティストを他に知りません。このアルバムを聴いて、その思いを一層強くした次第です。愛器ガリアーノの重厚で気品のある音色、練木繁夫さんの美しいタッチと溶け合って素晴らしい録音となり、何よりブラームスの深みに圧倒されたアルバムです。2020年9月、神奈川県港南区民文化センターでの録音、384KHzワンポイントによって、小さめのホールで行われる緊密な音の対話を実現しています。

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第1番 & メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第2番/葵トリオ

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1833 ⇒ ¥1283

 それにしても、アッと驚くアンサンブルです。国際的に評価される新時代のピアノ・トリオで、本当に演奏に隙がない。でも完璧な演奏にありがちな機械的な冷徹さはなく、実に明るくのびやかな室内楽です。2020年1月、横浜のフィリアホールでの録音ですが、ワンポイントで捉えられたヴァイオリン、チェロ、ピアノのバランスが完璧で、どのパートも過不足なく溶け合っているのは各自の驚異的な技量と耳の良さと言わざるを得ません。これからますます深みのある方向に向かっていくのでしょうから、本当に行く末が楽しみなトリオです。

スターライト~ヴァイオリンとヴィオラの二重奏/川田知子(ヴァイオリン)須田祥子(ヴィオラ)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1834 ⇒ ¥1284

 川田知子さんとは、ラテン系のヴァイオリンとギターのための作品を集めたアルバム「我が懐かしのブエノスアイレス」でご一緒しました。それ以前にもステージで何度か共演させて頂きましたが、実に気持ちの良い音程感覚と、しなやかな弓の動きが魅力の素晴らしいヴァイオリニストです。このアルバムではヴィオラの名手、須田祥子さんとピッタリと息の合った最高のデュオを聴かせてくれます。アルバムタイトル曲のスターダストは、現代曲ですが聴きやすいスタイリッシュな作品。これ以外にもヘンデルやモーツァルト、シューベルトなど聴きやすいレパートリーが並びます。室内楽の入門アルバムとしてもお奨め。2020年8月、先述の小さなホール、サンハートでの録音で、ふたつの楽器の伸びやかな対話が楽しい一枚です。

白鳥の歌 オーボエとギターのための作品集/福田進一(ギター)池田昭子(オーボエ&イングリッシュホルン)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1833 ⇒ ¥1283

 オーボエとギターは不思議なほど相性の良い楽器です。例えば、名曲アランフェス協奏曲のアダージョでもイングリッシュホルンとギターが大活躍します。このアルバムは、オーボエの池田昭子さんとの初共演で、シューベルト、グリーグの名曲を中心に、19世紀のギタリスト作曲家ナポレオン・コストの書いたオリジナル作品も交えて収録しました。ふたつの楽器は実際にはかなりの音量差があるのですが、マイスターミュージックのワンポイント録音はそれをまったく感じさせません。オーボエのリードが震える音、ギターの弦の繊細な振動も同じように高感度で捉えてくれています。

パストラーレ ~J.S. バッハ作品集 6~/福田進一(ギター)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1833 ⇒ ¥1283

 ギターほど、楽器がそれぞれ固有の音を持ち、変化に富んだ音色を奏でるジャンルは少ないと思います。2011年から開始したギターによるバッハ作品集の録音ですが、様々なバラエティーに富んだ選曲を経て、2019年2月におこなった第6集では、スペインのイグナシオ・フレタ(1995)、イギリスのホセ・ルビオ(1966)、ドイツのヘルマン・ハウザー(2008)という3台の名器を使い分けて録音しました。例えばアリアでは深く荘重なフレタを用い、ヴァイオリン・ソナタ BWV1001では繊細な音色のルビオ、パルティータBWV1004では骨格の力強いハウザーで…という具合です。384KHzの録音を聴けば、それぞれの楽器のテイストがはっきりと区別できると思います。これはギターならではの楽しみ方ではないでしょうか。

ピアソラ・トリビュート/福田進一(ギター) 鈴木大介(ギター)

FLAC[384.0KHz/24bit]  ¥4950 ⇒ ¥3960

FLAC[192.0KHz/24bit] ¥3850 ⇒ ¥2695

FLAC[96.0KHz/24bit] ¥3146 ⇒ ¥2202

DSD[11.2MHz/1bit] ¥4950 ⇒ ¥3960

AAC[320kbps] ¥1834 ⇒ ¥1284

 昨年、ピアソラ没後30年生誕100年を機会に発表した「ピアソラ・トリビュート」は各方面から多くのお褒めの言葉を頂きました。このアルバムで中核を成すのはオリジナルの作品「5つの小品」だと思いますが、なんと35年振りの再録音ということでスコアを白紙の状態から、つまり先入観なしにピアソラの手稿譜を検討することから始めました。さらにアルゼンチンのマキシモ・プホール、日本の鈴木大介という強力なアレンジャーに参加してもらい、かなり密度の高いアルバムになったと思います。音響的にも、フランスの名器ロベール・ブーシェ(1982)を使用したことで、この楽器の持つ上質の香水を振り撒いたようなエレガントな雰囲気をピアソラ音楽にまとわせられたのではないかと自負しています。この音の香りは、まさにマイスターの384KHzワンポイント録音でないと表現できないと思っています。

福田進一氏インタビュー


――今回のプライスオフキャンペーンにおける作品の選定ポイントをお聞かせいただけますか。

まず音楽が生きているか、その演奏の裏に力強い生命力があるか否か…というところでしょうか。その次の段階で音が綺麗かどうかが問われると、私は思います。
単純に音が澄んでいる演奏、つまりはミスが少ない、ノイズが少ない、SN比が良いとかそういう基準で言い出せば(それは簡単なことではないのでしょうけれども)、密閉されたスタジオで出来てしまう訳なので。

私の基準は、ホールで収録された生き生きとした演奏の中から選ぶというのが最初の選定ポイントでした。

――384KHZレコーディングが圧縮音源やCD音源、他のハイレゾ音源と特に異なると感じる部分はございますか。

はい、384KHzでの録音は、音楽の最も細かい部分まで収録するという、未知のレベルまで到達した新技術だと思います。その細かい未知のレベルというのは、単なる振動数のことではないと思います。
それは私の語彙力の無さで申し訳ないのですが、「雰囲気」としか言い表せません。楽器を弾いている自分の身体を包んでいる空気とか、その場所の温度や湿度、空間の広さなど、プレイバックを聴いたときに知覚するすべて。その領域が、384KHz収録技術の開発によって、何倍にも広がった感じがするのです。

縦横に二次元で感知していた定位やダイナミックレンジが、前後や奥行きにも影響し、三次元に展開した…そんな印象です。

――以前お答えいただいたインタビューでは、「ギターを弾く人が聴くオンな音」と「客席からステージに向かって聴いている音」は異なると伺いました。
実際に384KHZレコーディングの作品を奏者やプロデューサーとして数多く手がけてこられた福田さんとしては
①ご自身がレコーディングで演奏する際に聴こえている音
②録音現場やコンサートで他の方が演奏している時、福田さんに聴こえている音
③録音物(384KHZレコーディング)として聴く音
にはそれぞれやはり差異を感じるでしょうか。

ご質問の①について言えば、長年の経験で(私にとって1983年からプロフェッショナルな録音を開始したので)変わってきましたね。デジタル録音に付き合って、ちょうど今年で40年になります。本当にデジタル黎明期から関わったので、44.1KHzで収録した自分の音が冷たく、ギスギスした味気ないものに感じていました。
最初からコンサートホールでのレコーディングでしたから、楽音と言うよりもSNだとか、弦を擦る音、自分の呼吸音、衣擦れの音がうるさく感じられて、音楽に集中できないのです。これでは学生時代に趣味程度にアナログ・テープで録音していた時の音のほうがずっと良いと思い、テクノロジーによる退化ではないかと疑いました。

それが90年代後半に96KHzのリアリティに感動し、さらに今世紀に入って192KHzから384KHzまでの進化速度に驚いているわけです。明らかに良い方に向かいました。

②③については、試聴する環境、部屋の状況や演奏者のコンディションによって変わるので何とも言えませんが、どんどん生と録音の印象差異がなくなりつつあると感じています。

――今回のキャンペーンではギター作品以外にもピアノやヴァイオリン、オーボエなど様々な楽器の作品が含まれています。これらを聴いた時のハイレゾ、また「384KHZ」に感じる印象は、ギター作品とは異なる部分はあるでしょうか。

それはまったく感じません。音楽的かどうかを判断基準にしていますので…

よく「ここの音はもっと響いているはずだ」とか「これではティンパニーの音が軽過ぎる」とか自分の好きな音の価値基準を先に決めてしまった録音評がありますが、私はナンセンスだと思っています。あくまで奏者が主体で、その表現したいことが伝わるのが良い録音だと思います。

――ご自身が演奏されるようなジャンル以外にも、普段ハイレゾ音源で聴かれている音楽はありますか?

楽しみとして、ジャズ・アルバムをよく聴きます。エラ・フィッツジェラルド、シナトラなどの古い音源のハイレゾ化から、ブラッド・メルドーの新作「LongGone」まで…クラシックより多いかもしれません。クラシックだとどうしても勉強してしまうので…

――新作の冒頭を飾る「スペインのフォリアによる20の変奏曲とフーガ」は重厚な大作というだけでなく、ご自身の作品解説でも触れてらっしゃるように「ギタリストではない純粋の作曲家によるギター作品」という点も特徴的だと思います。
以前「ピアソラ・トリビュート」をリリースされた際にも、「ギター奏者ではないピアソラが書いたオリジナルが特に難しい」とおっしゃっていましたが、今作もそのような難しさは感じましたか。

今回はそのような苦労はまったくありませんでした。ポンセの作品は、セゴビアの完璧と呼べる改訂版があるからです。
セゴビアの運指も考え抜かれたもので、これはギターのためのオリジナルと言って良い作品です。それはイエペスが校訂したアセンシオの「内なる想い」も同じです。

――ポンセ以外の作曲家ではサティの作品が2曲取りあげられていますが、もし選定の理由などがありましたらお伺いしたいです。

ギターには印象派のレパートリーが非常に少ないのですが、このサティのアレンジはとても上手く編曲されています。今回のプログラムは大曲が2つありますので、料理メニューで言えば、少し箸休めの感じで収録しました。

――ハイレゾ、384KHZの高音質という視点ではどのような部分が本作の聴きどころになるでしょうか。

ポンセの20の変奏、ひとつひとつの変奏のコントラスト、色彩に合わせてのタッチの変化、豊かな表情を聴いてください。アセンシオ、サティ、グラナドス他の神秘的な雰囲気もよく出ていると思います。

今回の録音にはイグナシオ・フレタ(1961)というスペイン・バルセロナの名工のギターを使用しました。時に土臭い、フラメンコの乾いた音色、また時には非常にエロティックな妖艶なこの楽器特有の音色もしっかりと捉えた録音だと思います。

――最後に、今回のキャンペーンならびに新作についてそれぞれ一言お願いいたします。

キャンペーンで選んだ作品、どれもが日本を代表する名手による世界で通用する素晴らしいアルバムです。
是非、ひとりでも多くのリスナーに届けたいという思いで選びましたので、よろしくお願いします。

また、384KHzの録音によって、ギターが繊細であると同時に、大きなダイナミズムとドラマティックな表現力を併せ持った楽器であることを再認識して頂けたら嬉しいです。


Biography

(福田進一 公式HPより)

1955年大阪船場に生まれる。11才より故斎藤達也(1942-2006)に師事。77年に渡仏し、アルベルト・ポンセ、オスカー・ギリアの両名教授に師事した後、81年パリ国際ギターコンクールでグランプリ優勝、さらに内外で輝かしい賞歴を重ねた。以後35年に亘り、ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協演、エドゥアルド・フェルナンデスとのデュオをはじめとする超一流ソリストとの共演など、福田の活動は留まることを知らない。今世紀に入り、既に世界数十カ国の主要都市に招かれ、リサイタル、マスタークラスを開催。

19世紀ギター音楽の再発見から現代音楽まで、ボーダーレスな音楽への姿勢は世界中のファンを魅了している。

演奏活動のかたわら、教育活動にも力を注ぎ、その門下から鈴木大介、村治佳織、大萩康司といったギター界の実力派スターたちを輩出。内外を問わず、続く多くの若手ギタリスト達にも強い影響を与えている。

キューバの巨匠レオ・ブローウェルから協奏曲「コンチェルト・ダ・レクイエム」を献呈され、08年にライン州立響と世界初演。続いて作曲家自身の指揮によりコルドバ管弦楽団(スペイン)と再演、さらに、11年にはサンパウロ交響楽団(ブラジル)との南米初演など世界各地で大成功を収め、フェルナンデスとの共演で、ブローウェルの2つのギターのための「旅人たちのソナタ」を世界初演。12年には、ドイツ、台湾、キューバ、カナダ、北米へツアー。13年夏には北カリフォルニアのメンドシーノ音楽祭で「アランフェス協奏曲」、武満「夢の縁へ」を演奏。14年はアリカンテ大学(スペイン)でギターマスターの客員教授、さらに14年と16年にセビリア国際ギターフェスティバルのメインゲストに招待された。

17年からウィーンフィル元コンサートマスター、ライナー・キュッヒルとの演奏活動を開始。

18年4月には全米6都市でのソロ・コンサートツアーで好評を博した。

2019年3月にはモスクワ・チャイコフスキーホールで、ロシア国立スヴェトラーノフ交響楽団と共演、8月にはブローウェルと共に台北国際ギターフェスティバルに参加。9月にはジュネーヴ、パリなどのヨーロッパ・ツアーも予定されている。

また、2019年11月公開の映画「マチネの終わりに」(監督:西谷弘、主演:福山雅治、原作:平野啓一郎)ではクラシックギター監修を務めている。

ディスコグラフィーは既に90枚を超え、近年ではスペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」が平成15年度第58回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。07年「福田進一・アランフェス協奏曲」(日本コロムビア)、10年より近代ギター音楽の父、タレガの作品集(マイスターミュージック)を連続リリース。11年秋からは「バッハ作品集」のシリーズを開始し、19年にはチェロ組曲全曲を含む全6集を完結予定。さらに、世界レーベルNAXOSから「現代日本のギター音楽」シリーズをスタートし、18年8月には第4集がリリースされた。

17年には自伝的エッセイ「6弦上のアリア」を上梓。

平成19年度、日本の優れた音楽文化を世界に紹介した功績により「外務大臣表彰」を受賞。さらに平成23年度の芸術選奨「文部科学大臣賞」を受賞した。

上海音楽院、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、昭和音楽大学、各音大のギター科客員教授。さらに東京、アレッサンドリア、ハインスベルグ、コブレンツ、全米ギター協会など、主要国際ギターコンクールの審査員を歴任している。

「M.M. ポンセ: スペインのフォリアによる20の変奏曲とフーガ」

FLAC[384.0KHz/24bit]

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DSD[11.2MHz/1bit]

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